M ★★★☆☆

M(エム) (文春文庫)

M(エム) (文春文庫)

著者の長編は多数読んでいるが、『不夜城』とそれ以外に分類できる。と思う。
これは初めて読んだエ○中編集。
巻頭の「眩暈」は別冊文藝春秋に掲載されたからか、著者には珍しく少しだけシュールな感じ。後の3作はオール讀物なのでストレートに。いつもの長編と同じく救いようがないお話が二つ続くが、巻末の表題作だけは僅かに『不夜城』っぽい。錯覚かもしれないけど。'97の作品で書かれた時期が古いからかも。
57冊目。こんなのも図書館にあるのかと。借りたのはハードカバーだけどリンクは文庫版に。