地図と拳 ★★★★

直木賞。SFが読みたい4位。

 

歴史改変、というか満州国の架空都市の興亡、というか主役は都市。日露戦争前からWW2終戦までの約50年間。重厚だが、元が連載小説で、各章の間隔は数年から数十年あり、連作短編集的なノリでサクサク進む。敗戦は何時読めたかの主題は、なんなら日清戦争あたりから詰んでたことがわかる...

人物の去就が物語の都合で雑に扱われる感もあるが、主役は都市だからしょうがないかという感じ。