シルトの梯子 ★★★

* イーガン本は全て購入。『ゼンデギ』より後はKindle本。

 

これイーガンの長編の中では一番読みづらかったけどなあ。

特に何だかんだ議論するあたり。

シルトの梯子 (ハヤカワ文庫SF)

シルトの梯子 (ハヤカワ文庫SF)

 

 (以下ネタバレ?)

『白熱光』と直交三部作の方が読みやすかった。

時系列で『ディアスポラ』の後、『白熱光』の前に書かれたそうで、

「ひとりっ子」とはQUASPで設定を共有してるらしく、

そう言えば「ひとりっ子」の多世界解釈のこだわり方が良くわからなかったんだよな...

あと、議論シーンの文体とか比喩がひたすら読み辛く。

その割に後半のファーサイドに行ってからは、直感的な風景に翻訳してしまうので、サクサク読める、という。

最後に、Kindle版では、せっかくのいろもの先生解説の数式が一部欠落していたのが最悪。改訂で直ったら★4でもよい。