夢みる葦笛 ★★★★

 SFが読みたい 1位。

夢みる葦笛

夢みる葦笛

 

 前半 4作は表題作含め、異形コレクション掲載のホラー。たしかNOVAあたりで表題作は読んだ記憶。なかでも「完全なる脳髄」は「アステロイド...」につながるマッドSF。

後半 5作はSF。

「氷波」土星の輪で仮想サーフィンする、よく考えたらバカSF?

「滑車の地」毒海の中に立つ塔に住む人類。ロープに滑車で移動。落ちたら死。

「プテロス」書下ろし、というかお蔵入り作? 遠未来、異星生物ネタなので、一番ハードなSFかも。

「楽園(パラディスス)」認識がどうのこうので昔のイーガンみたいな。

「上海フランス租界...」歴史改変風味。

「アステロイド・ツリーの彼方へ」ネコー、と思って読んでたら、一番マッドな落ちでイカス。

「滑車」「プテロス」あたりは長編で読みたい感じだった。