短編集の評価は難しいな。巻頭表題作がガツンと来てすげえと思ったけど、ちょっと中だるみ感あった。15編もあると質にバラつき感ある。チャンやイーガンだと外れ無しなのだが。よって★4。
テッド・チャンをリスペクトということで作風が似てるところもある。違いは、ものごころついてからの移民組だからか、中国の文化や歴史を深く取り込んでる感じ。既読だったが「もののあはれ」では日本についても詳しくネタにしてる。
訳者が一番好きと言う巻末の「良い狩りを」は、たしかにドライブ感あってすごい。きつねうどんと思ったら蒸しパンだったとは、うまいこと言うなあ。
あと、SF的にユニークな「結縄」。読後感のやたら重たい「文字占い師」。奇天烈な歴史改変「太平洋横断海底トンネル小史」。不死もの2作と「愛のアルゴリズム」あたり。
追記:芥川賞の又吉先生ご推薦で売れてるらしい。
(書きかけ)