ラギッド・ガール―廃園の天使〈2〉 ★★★★★

久しぶりにSF。
文庫化された『グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉』を補完するような中編集。表題作は著者自ら最高作と語っていたこともあり購入。

内容(「MARC」データベースより)
仮想リゾート〈数値海岸〉の開発秘話たる表題作、人間の訪問が途絶えた〈大途絶〉の真相を描いた「魔述師」、〈夏の区界〉を蹂躙したランゴーニの誕生篇「蜘蛛の王」など全5篇を収録。〈廃園の天使〉シリーズ待望の第2章。

『グラン・ヴァカンス』と比べて現実世界のSF設定に踏み込んだ分読み応えあり。ハードSF的には公理系みたいな部分で飛躍があるかもしれないけど、イーガンなんかのガチガチな設定より納得できる面もあるかも。
55冊目。