ドゥームズデイ・ブック(上) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-4) (ハヤカワ文庫SF)
- 作者: コニー・ウィリス,松尾たいこ,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/03/15
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 263回
- この商品を含むブログ (93件) を見る
ドゥームズデイ・ブック(下) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-5)
- 作者: コニー・ウィリス,松尾たいこ,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/03/15
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (75件) を見る
中世、黒死病の話という前情報があり、かつ泣ける話ということなので、身構えて読んだ。さすがに泣きはしなかったが上手い小説だとは思った。
未来(現代)パートはシチュエーションコメディ、中世パートは歴史小説とは訳者の弁。情報を小出しにして引っ張るテクニックはさすが。やっぱりウィリスの小説って連続ドラマっぽい。また、確かに『航路』の前半も雰囲気が似ていた。
『犬は勘定に入れません』『ブラックアウト』と比べるとSF的なアイデアは特に無く、シンプルな構成。先に前の二作を読んでいたので、ずれとか関係してくるのかと思ってた。
一年の初めに『異星人の郷』を読み、年末にかかり『ドゥームズデイ・ブック』と、二大黒死病SFを読んでしまった。どちらが好みかと言えば前者か... でも一般小説としては本書も捨てがたい、といったところ。