2006-02-24 ヴィーナス・プラスX ★★★★☆ SF ヴィーナス・プラスX (未来の文学)作者: シオドアスタージョン,Theodore Sturgeon,大久保譲出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2005/05メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (49件) を見る発表から50年近く未訳だったスタージョンの長編SF。ジェンダー/ユートピアSFの括り。同じ著者の『人間以上』や、著者は違うが類似テーマの『闇の左手』と比べても非常に読みやすかったのは、訳が新しいおかげか。ところどころ古臭い面は否めないが、ユートピア描写も新鮮で詳細にわたり、スタージョンの中ではSFらしいSFとして読める。加えて、オチは本格ミステリー系。 『SFが読みたい!2006』では第12位。もっと順位が上でも良いように思うのだが。 図書館で借りた。9冊目@第8週。