ヴィーナス・プラスX ★★★★☆

ヴィーナス・プラスX (未来の文学)

ヴィーナス・プラスX (未来の文学)

発表から50年近く未訳だったスタージョンの長編SF。ジェンダーユートピアSFの括り。同じ著者の『人間以上』や、著者は違うが類似テーマの『闇の左手』と比べても非常に読みやすかったのは、訳が新しいおかげか。ところどころ古臭い面は否めないが、ユートピア描写も新鮮で詳細にわたり、スタージョンの中ではSFらしいSFとして読める。加えて、オチは本格ミステリー系。
『SFが読みたい!2006』では第12位。もっと順位が上でも良いように思うのだが。
図書館で借りた。9冊目@第8週。