キングのタイムトラベル・歴史改変SF。これも長い。上下で1,000ページ以上。
あらすじで言ったら、過去に行ってケネディ暗殺を止めるってだけなんだけど。
過去、『アンダー・ザ・ドーム』『ザ・スタンド』と読んできて、群像劇&最後ちゅどーんが持ち味かと思ってたので、一人称が新鮮だった。異様に詳細な描写とストーリーテリングは変わらず好調。
(以下、ネタバレ)
’50-60年代的まったり感がのりうつって、ページを繰る手もダラダラとしたもの。上巻は読むのに2週間以上かかった。だが、つまらなくはなかった。キングを読むとアメリカ庶民の生活がわかるような気がする。第二部でのちょっと重苦しい展開から、ハイスクールライフ漫喫の第三部。そして上巻の後半(第四部)あたりで、ラブストーリーだと、ようやく気づく。
下巻は一気に読んだ。経過時間としても上巻は5年で下巻は半年だからいいのか?
下巻も途中まで願望充足ファンタジー系かと思ってたら、第六部で急転。そしてSFとしても、斬新さは無いが全うなオチに。最後の最後、儚さと余韻を残す良いエンディングで追い込んで★5という感じ。単にラブストーリーに甘いというかね... SFだけならもうちょっと辛い評価で、ローカス賞も最終候補あたりが妥当か。
(追記)
SFが読みたい5位あたりは覚えてたけど、
このミス1位だったかー。なるほど。