完璧な夏の日 ★★★★

 SFが読みたい!第4位。

つくづく、わりと正確な順位だなあと思ったり。

完璧な夏の日〈上〉 (創元SF文庫)

完璧な夏の日〈上〉 (創元SF文庫)

 

 

完璧な夏の日〈下〉 (創元SF文庫)

完璧な夏の日〈下〉 (創元SF文庫)

 

ざっくり言えば超人モノで、主にWW2を戦うんだけど、色々不思議な味わい。

 

冒頭のリクルートされるまでは、抑制された語り口で、イギリスだし、カズオ・イシグロみたいと思ったり。

でもノルマンディ上陸作戦では、アメリカンヒーローものみたいな...

そして超人誕生のきっかけは、モダン量子力学実験的なネタふり。からの究極のボーイミーツガールが中締め。(上巻最後)

最終的には、あとから思えば当然な再会、ロマンス。さらに三角関係(LGBT)もあり、恋愛小説だったかなー。

あと、時系列が妙に入り組んで、1930年代から2001、さらに現代と自在に動き回るのが印象的。

しかし、一人称複数の語り手は誰なのか。