SFが読みたい4位。
図書館も閉まってることだし、お布施も兼ねてKindel本購入。
短編集の評価はいつも難しい。という★4☆的な総評。
SFマガジン初出が多いけど、SF色は薄目。
だが、『ゲームの王国』上巻的な良さとも言える。
以下、ネタバレ。
「魔術師」、プリーストの『奇術師』オマージュ的な。とても良く巻頭にふさわしい。
リアリズムとしても解釈できなくもないというのが『ゲームの王国』上巻的で、この後の作品でも多い。
「ひとすじの光」、まさかの競馬小説。歴史というか血統改変SF??? スペシャルウィークのダービーとか生で見たような気がするし、少なくともPOGをバリバリやっていたころなので、熱く読んだ。親子ものとしても熱い。
「時の扉」、これだけは寝ぼけて読んだのでなんだかよくわかってない。後で再読。
「ムジカ・ムンダーナ」、音楽&文化人類学&親子もの。これはある意味、結構SF。しかし完璧にリアリズムとしても読める。
「最後の不良」、筒井っぽい奇想。創元あたりの短編集で読んだような記憶。
「嘘と正典」、冷戦時代のスパイもの、タイムトラベルもの。これも無理矢理だが、リアリズム的解釈ができてしまうという。だが、一番SFしてる表題作&書下ろし作。