前評判通り、すごかった。
(以下ネタバレ含)
とにかくネタの密度が濃く、ネタのどれもが奇想。また、ハードSFではないと言いつつ、肝は科学を抑えてる感じで好ましかった。三体パートはやりすぎとも言うが、基本はVRゲームだしねと言い訳がたつ。最後の最後、智子はさすがに笑うしかなかったが。他には人力計算機(『折りたたみ北京』で既出ではある)、紅岸基地とアンプ?、あとナノテクのヒドイ使われ方www
それから文革の関係が、がっちりストーリーやキャラクタに入って、骨格をなしてるのもすごいと思った。こんなの出版できるんですね...
ストーリーテリング、リーダビリティも素晴らしかった。これは何割かは大森さんの仕事?
残り2冊も楽しみではあるが、三部作は最初の一冊が最良仮説が、ここでも適用されそうな気がする。軌道エレベータとかは普通に出てくるんですかね。