怨讐星域 I~III ★★★★

 星雲賞長編大賞受賞、で「SFが読みたい」4位くらいってのが、これまた妙にしっくりくる。(こればっかし...)

太陽フレアで滅びる地球から172光年先に脱出する世代間宇宙船と、転移で先行した集団を交互に書く、連作短編集。

全体的な昭和っぽい感じが、よくもわるくも。サルカニ合戦とか...

 

 怪作が、ゴキブリ女と、気合いで怪物を吹き飛ばすやつ。こういうのが後々まで記憶に残るんだな。

みんなが好きなのは「76分の少女」だと思うが、震災の後に書かれたと聞いて納得。著者自身も再読して泣いたというから...

最後は、こんな感じでしかおさまらないかな。明るい未来。若干おまけ感のある★4