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クロックワーク・ロケット ★★★★

 Kindle本。(そういえばイーガンでは初めて)

クロックワーク・ロケット (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

クロックワーク・ロケット (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

 

 原書が出たときから、宇宙の物理法則を作っちゃったって話で、びびってたやつ。

 √1-(v/c)^2がわしらの宇宙で、√1+(v/c)^2が本作の宇宙らしい。

(符号が一個違うだけなのに、ならべると、わしらの宇宙の方が対称性が破れてておかしいじゃん? そうなの?)

そこから演繹的に出てくる物理・世界観が本作を含む三部作の肝。異星人(異宇宙人)しか出てこない点で『白熱光』路線の延長。だが今回、図解がたくさんあるので、なんだかわかったような気がしないこともない。

さらに独特のジェンダーSF的な異星人の設定が、二番目の柱となる。あと表題にからむところもだが... なんだ、いろいろあるな。

基本プロットは古典的なSFみたいな。用語もあまり変なのは無く、人間語(英語→日本語)に翻訳されてるので、表面的には意外と読みやすかった。

一方、柳下先生が言ってるように、さっぱりわからなかったという感想もある。こんな怪作が邦訳出せたってのも、イーガンだからだな。