地上最後の刑事 ★★★★

 ハヤカワには長年お世話になってるけど、ポケミスを読んだのはなんと初めて?

地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 しかしこれ、SF。

半年後に巨大小惑星が地球に衝突して、人類が滅亡する状況での警察小説。すげえ。

自然科学的事象としては、確率はともかく普通にありうる話で、捻り無し。凄いのは、そういう状況で人間や社会がどのようにふるまうのか、徹底的に緻密に考えているところ。ミステリ的にも。

読んでて遅まきながら気づいたのは中盤。微罪で2か月しょっぴかれても、この世界では死刑も同然、みたいな。この辺でおぉ!と思った。

このシリーズは 3連作だそうで、そもそも書店で第2弾の『カウントダウンシティ』の帯に円城塔推薦と書いてあったのが切っ掛けで、そちらも期待大。Kindle本買ってしまいそうな... 第3弾も出てるのか、原書Kindle本を買ってしまいそうな...