- 作者: 谷甲州
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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30年前に小説奇想天外に書かれた最初の3編は、緻密で地味な労災もの。元・安全衛生委員として正座して読んだ。月でトンネル、火星で火災。水星編ではやや不穏な伏線があったが...
後半の『NOVA』に載った3編は、より過酷な環境ということもあるが、大胆な工事ばかりで、金星の巨大凧、木星の巨大気球など、普通に大災害が起こりそうな設定過ぎ。さらにオチの土星衛星に至っては、確かに著者あとがきの通り驚愕! これぞ宇宙ハードSFの真髄!! と思う一方、前半と比べて突飛で大振りすぎるんじゃないかとも思った。