- 作者: 東山彰良
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: 単行本
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世紀末救世主伝説だが救世主は牛腹の人。物語で「6.16」直後の本当に凄惨な時期からは100年近く経過しており、人肉食も同様に背景として在る感じで実際の描写はほぼ無いはず。全く内容に関連は無いが、タランティーノの映画くらい思ってれば血の描写はスルーできるというか。ドロドロな内容の割に物語のタイムラインでは人類は明らかに復興してたりもする。
SF的な設定が、色々と大ぶりな割に活かし切れてない感じと、クライマックスが描写は気合入ってるんだろうけど展開としては一様なのが不満点だけど、なんか擁護したくなる面もある一冊。600ページもあるが 1週間で読めた。
(追記) どれかのミステリ系ランキングで、年間第 3位。さすがミステリは懐が深い。