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 ヨハネスブルグの天使たち ★★★☆☆

第 1短編集『盤上の夜』で日本SF大賞受賞・直木賞候補の宮内悠介著、第 2短編集にしてこれも直木賞候補。
近未来の南アフリカ、ニューヨーク(というか911)、アフガニスタン、イエメン、北東京といった主に紛争地域をテーマとした連作短編集。共通のモチーフは初音ミクが実体化したようなロボット、DX9。
二点だけ、一応のSF者としてどうしても気になったのが、人格転写の唐突・技術的無理無理感と、それだけの高所から落下したら壊れるだろうというところ。だが、ここを気にしなくても普通に読める。その場合でもしっかりSFで文学な感じ。『盤上の夜』に比べると普通にSFだと思ったが、読書メーターなど見ると一般読者には敷居が高いことになってしまったみたい。でも初出がSFマガジンでJコレから出てるんだから、仕方ないよな。
とりあえずSFエンタメ的★付けではどうしても★3程度になってしまうのだが。