ガーメント ★★★★☆

ガーメント

ガーメント

ダイナミックフィギュア』の三島浩司新作。SFマガジンのインタビューを見て、読んでみた。
タイムスリップSF、戦国もの。
まずは、お市が現代にやってきて一緒に暮らすことになって、というラノベ的展開。かつ登場人物の軽さは好き好きだが、なんとなく微熱を保ってサクサク読めた感じ。なお、お市ツンデレ
全四章のうち、史実の事件名を冠していない第3章がカギ。この辺りで、全体の構造が明らかになり、驚愕の奇想SFであることが明らかになりはじめる。オチも奇想。最後、完全に読み切れてないのだが、独創的なSF世界観が楽しめた。
機会があったら再読して詳細確認したい。なお、『ダイナミックフィギュア』のような、どことなく漂う悲壮感がなくて、軽く読めるのは再読には良いかも。
なお、全くの偶然で直前に織田信長の伝記マンガを読んでいたので、史実が丸ごと把握できていたので良かった。(読書メーター参照)