Gene Mapper -full build- (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 藤井太洋
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/04/30
- メディア: 文庫
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350ページだが、時間があったので一日で読めた。
基本骨格は、バイオ×IT。バイオ業界の遺伝子情報解析など、実際にIT技術を駆使したものらしいとは聞くが、そこをSF的に発展して、ソフトウェアを書くように生物を設計するみたいな話が軸。
主人公の設定、題名でもあるGene Mapperという職業は、遺伝子情報を操作して田んぼに企業ロゴを書くだけかよ! と大いに突っ込みたくなるが、ここはお話の核になってたりする...
序盤は、仮想現実を駆使した近未来ワークが描かれてたりして、ここら辺は増補部分かと思うが、まあ微熱を保つくらいの興味では読めた。
主人公よりインパクトのある脇役、特に黒川さんは話の重しにもなっている。
終盤の盛り上がる展開は、やや楽観的な面もあるが、SFとしては順当な世界観ではないか。
(書きかけ)