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天冥の標 5 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 ★★★★☆

本編は前作から30年後、小惑星帯の農家。昔、アストロノーカというゲームがあったことを思い出した。やったことないけど。
著者らしいリアリティで宇宙農業を描く。元・百姓の倅としては楽しい。ほうれん草の収穫と出荷で 1章使ってたり、性の次は食、というわけですかね。過去作で登場した人?が驚きの登場でもって、終盤は一応プチ盛り上がる。ノイジーラントの羊飼い爺さんも活躍するし。
そして断章。断章と言っても数えたら170ページくらいあるし、全体の4割以上。そしてそして今回も断章で語られるのはダダー、ノルルスカイン。内容は超銀河的な出自と半生記。こちら本領発揮と言う感じで面白い。壮大にして緻密。シリーズの背景、骨格が明らかになる。
それで、本編と断章が最後交わる、といえば交わるのだけど、他のみなさんが仰るような超マクロとミクロ視点の融合、的な感想を持つにはちょっと至らず。若干の関連がある中編を2本読んだような感覚だった。が、シリーズ全体の中の位置づけ的なこともあり、単体ではなかなか評価が難しいかも。
本巻読了後、積み残し疑問メモ(→6巻読了後追記)

  • アニーはノルルスカインの展開体だと思うんだけど、この人は再登場しそう。いや、次って100年後かな。→再登場は無かったが言及あった。やはりノルルスカイン。
  • MHD、火星小麦のどちらかor両方がミスチフ?→MHDはミスチフと明記。
  • 咀嚼者もミスチフ側で、母体は救世群。
  • 善悪の2項対立は不満と述べていた人もいて、なるほどと思ったが、全10作の中で1作目の時間軸がどこにくるかにもよるというか... シリーズの広がりが...→第3勢力出てきた。

あと、読書メーターの感想って、ネタバレ感が強い今日この頃。ネタバレスイッチもあることだから自重してみた。