魔性の子 ★★★☆☆

魔性の子 十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)

魔性の子 十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)

十二国記>シリーズ読み始めた。
現代日本(といっても執筆時期の'90年頃)を舞台にした本作は、番外編だというのは知ってたけど、さすがにどこをどうひっくり返しても本作単体でのSF要素はゼロだった。ホラー8:ファンタジー2ぐらいかな。解説が菊地秀行ということでも中身が知れる。小さい被害から次第に規模が拡大していく感じが現代風ではあるが、今日の視点ではヌルい気もする。まあ、そこそこ面白かったけど、一切が放り出された決着は、続きを読めって感じもするが、いかにもホラーっぽい。
なぜこんなことを書いているかと言うと、<十二国記>シリーズがSF本の雑誌オールタイムベスト 9位だったから。