- 作者: ハンヌ・ライアニエミ,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/10/11
- メディア: 単行本
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膨大なSFガジェットの海に埋もれた序盤は、なかなか作品世界に入り込めなかった。SF設定にそれぞれ科学的基盤がありそうだけど、詳しく説明されることは無い。フィンランド、ロシア、フランス、日本など多言語を駆使した何となくそれらしいネーミングで印象付けられる感じ。
中盤以降、古典的とも言えそうな探偵劇を軸にサクサク読めた。話の骨格はミステリとSFのハイブリッド。重そうなテーマとかは無い冒険活劇の王道。解説によれば「ワイドスクリーンバロックの現代版アップデート」。