BEATLESS ★★★★★

これは傑作。SFが読みたい! 3位。

BEATLESS

BEATLESS

『あなたのための物語』の長谷敏司だから注目していた。
表紙を見ればわかる、美少女ロボットが主役。少年と出会ってオーナーになってもらうというベタベタなオープニングから想像もつかないディープな本格SFだった。
人間だけに「こころ」があるという前提で、高度に進化したAIとの信頼関係が築けるかというのが主題のひとつ。イーガンみたいなトリッキーな論理とも違って、執拗に書き込むことで無理矢理な説得力を得ている感じ。楽観的な主軸に対して、群像劇で批判的な視点も加えて立体的に描き出している。
一方、妹たちとか、敵だったり協調したりのロボットとか、章毎に必ず起こる戦闘とか、ラノベ的な要素もきっちり抑えている。
(書きかけ)