乱視読者のSF講義

乱視読者のSF講義

乱視読者のSF講義

待望の若島教授「乱視読者」シリーズ、SF編。
第1部は短編でSF史を見ていく。
最初はウェルズ。いや、ウェルズは別格。アメリカのパルプ雑誌起源のSFは全てアレなのです。だそうです。だから最後はレム。
とはいえ、その他の作品群も、ワインボウムは知らないけど、ラヴクラフトブラッドベリハインラインスタージョン、ベスター、ディレイニール・グィン、ディッシュ、ディックと、特色ある方々ばかり。全て一読したことある作家だけど、ディレイニーの紹介されてた作品「コロナ」は未読で、若島先生最愛の短編らしいので、記事は読まずに作品を読むことにした。『20世紀SF(3) 1960年代』
第2部は書籍の解説など色々。たぶん、初めて若島解説を読んだのは、20年近く前、ウォマックの『ヒーザーン』ということに気付いた。スラデック、プリーストも出てくる。
第3部はジーン・ウルフの読み方特集。いつかはナボコフも読まなくちゃなあ、と思う。