サマー/タイム/トラベラー ★★★★☆

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

SFが読みたい!2006』で第5位。この年は国内外ともに大豊作で、海外1位がイーガンの『ディアスポラ』、国内が『老ヴォールの惑星』を始め『デカルトの密室』『ハイドゥナン』などオールタイムベスト級が多数、印象に残っている。そんな中、この作品はライトノベル系との色眼鏡と、ライトノベル系だから図書館でも人気が高く、なんとなく読む機会がないままだった。
昨年から『NOVA2』など大森望系アンソロジーで著者の作品に初めて触れ、なかなか面白いなあと思いつつ、本書はたまたま図書館で手にとって借りられたという次第。

基本プロットは、時をかける少女がそのまま未来に行ってしまいました、というようなシンプルなもの。
(以下、書きかけ)

気に入ったところ:
タイムトラベルの理屈が最高。イーガン級宇宙論の開陳と作中での否定。
舞台となる長野県辺里市のち密な設定。地図。RPGグランドマスターの経験。

気になるところ:
いろいろな要素、広がりがもたらす副作用。統合感の無さ。
「それは別の話」ちょっと多すぎ。

★は、甘めの4個。