- 作者: デイヴィッドロッジ,DaVid Lodge,柴田元幸,斎藤兆史
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1997/06
- メディア: 単行本
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トピックは、「書き出し」から始まり、もちろん「結末」で終るが、「意識の流れ」「内的独白」などの文体に関するトピックや「間テクスト性」「信用できない語り手」などの文学理論や高度なartに関することまで網羅されている。
印用されるのは古今の名作。著者の解説も、自身が作家兼研究者だったということで、わかりやすくおもしろい文章だった。
ジェイムズ・ジョイス、ウラジミール・ナボコフなど、何やら難解そうで手が出にくい作品でも、著者が詳しく説明してくれるので少くとも印用部分は理解した気になれる。
書評などで英米文学に偏りすぎとか、英語の印用箇所、例えば韻をふむところなどわかりにくいという竟見も目にするが、そういう意味では翻訳小説好きやぺーパーバックなんかも読んじゃう人の方が、より楽しめるとは思う。けど、全ての小説好きにおすすめの本。
この文章、気合いでDSiの手書き入力で書いてみた。小一時間。キーボードの3倍くらいかな。ケータイよりはかなりましだとは思うが…