墜落か生還か―緊急事態発生 ★★★★☆

墜落か生還か―緊急事態発生

墜落か生還か―緊急事態発生

やっとで47冊目@第31週。
航空事故を扱ったノンフィクションだが、全てのエピソードで死者は出ていない。だが、大惨事一歩手前の事例ばかりで、読みながら手に汗握る。原因究明、事故状況、生還に至る経緯など、事細かに調べて丁寧に書かれた本。著者はBAのパイロット。
火山噴火でエンジン4基停止した事例は、内田モトキの本で読んだことがあるが、詳細な内容が記載されている。個人的に印象に残ったのは、機長席の窓が吹き飛んで機長が半身外に吸いだされながら生還した事例。裁判の関係でフランス版と日本版にしか載っていないらしいが、原因が整備士のヒューマンエラーだからかと思ったり。そこら辺の調査、描写も詳しい。