機長からアナウンス ★★★★☆

機長からアナウンス

機長からアナウンス

ややこしいSFを読み疲れた後の読書は、旅行記か飛行機ものに限る。
この著者は現役パイロット兼ミステリ作家。たしか文庫化されてて、さわりだけ読んだ記憶がある。
椅子に座って操縦する乗り物は全て尻のG感覚で操縦するという話、現役パイロットでUFO目撃談が多い話が印象に残った。
2000年のニアミス事故直後に書かれたこともあり航空管制の問題、さらには航空行政、法規制への批判、航空業界への提言などが多く盛り込まれており、興味深く読めた。パイロット本て、どうしても操縦や運行絡みのネタに凝り固まりがちなので、ミステリ作家兼業ならでは?の視野の広さが良かった。9.11の後に書かれたであろう続編も気になる。

図書館で一気読み。11冊目@第9週。