id:nbt-nona:20040908の続き。
★★★★★差し上げる。少なくとも今年のベスト3以上は決定。
著者の日記冒頭でテッド・チャンとグレッグ・イーガンを合わせた吊りがあったけど、どちらかと言えばチャンに近いでしょうか。いろんな意味で...
デュオ
音楽SF中篇。舞台は現代、SF的ガジェットが少なくホラーっぽい。解説者言うところの逆転が(ネタばれry
面白いけど作品集の中にあっては助走的。
呪界のほとり
著者によれば箸休め短編だそうですが、なかなかどうして。ファンタジー風味ながらハードな世界設定。これはシリーズで読みたくなる。
夜と泥の
メインディッシュ(魚)。戦いの描写がテンション高い。沼っぽい匂いも漂ってきます。
象られた力
メインディッシュ(肉)。確かにこれは代表作。終盤、やっぱりドログチャで塊魂になってます。(予想可能なネタばれ)
解説と補遺もいい味出してる。
解説
著者への愛が感じられて好ましい。『グラン・ヴァカンス』の時に自分が感じた、どう表現すべきかわからない著者の特質を的確に分析してくれてる。なんだかすっきりした。